ばら遊び 2025.4月

2025.4.25
満開の弘前公園を満喫する
まだ咲かないバラより今はサクラでしょう。(バラ会のブログに個人的なことで恐縮です。寛大なお心でご容赦を)
昨日は津軽地方の天気も良く(天気予報は晴れ,最高気温18℃)、桜も満開に達したらしいという情報を得て、行ってきました~
津軽衆は桜まつりでもねぷたまつりでも、祭りが近づくと気持ちが高揚して仕事が手につかなくなることを ジャワメグ と言います。雪で埋もれた4か月間を取り戻すかのように梅も桜も一緒に咲く、ジャワメグ季節です。
大鰐に入ったばかりなのにもう遠くに白い岩木山が見え隠れします。あなたはどこにいても見ていてくれるお月さんのようですね。
渋滞路線を避けて通っても私の運転では3時間半かかって到着です。それではスマホ写真ではありますが、一緒に桜をご覧ください。









2025.4.24
つぼみが見えました!
2月・3月に届いた大苗に蕾がつきました! 春ですね~ 2つはピンチし、1つはこのまま咲かせて花粉を貯蔵します。5月20日前後に開花するのではないでしょうか。しかし、畑のバラを眺めると芽はなかなか伸びていないのが現状です。
今年は畑に防風網は張りませんし、防草シートも敷きません。噴霧器散布の消毒から土壌散布薬剤に変える予定です。初めてのことですからうまくいくかどうかわかりませんが、バラ仲間の情報によると、Bt菌粒剤を散布した圃場で、すでにうどん粉病が発生したそうです。噴霧器散布のように完璧とは考えませんが、ある程度は効いてほしいですね。黒星病、オオタバコガ、スリップスなどの厄介な病害虫を防げるのか心配です。
木村卓功さんはタイプ3が2になる程度でしょうと話していましたが、そうであれば、土壌散布を1回とカウントすればタイプ3と労力は何も変わりません。そうではないことを願っていますよ。




育種の方も忙しくなってきました。昨年9月に芽接ぎをした新苗の芽が伸びてきましたので、支柱に誘引し、接ぎ木テープを剥がしました。今日は5本まで。成長に合わせて同じ作業が今後も続きます。
うっかりしていましたが、坂本さんから接ぎ木苗の写真をいただいていたのでした。忘れていました。切り接ぎ苗は成功したようです! その2枚をご覧ください。そして、その後の私の苗(失敗だらけですが)も一緒にご覧ください。











2025.4.16
配布苗が届きました
昨日は雨、今日は風速10mの強風です。なかなか外で遊ばせてくれませんね。
昨日は秋田市の桜の開花が発表されました。後ろ隣りのお宅に桜の木があって、見てみると確かに何輪か咲いています。あ~春なんだと思いますが、私はフリースを着てまだ真冬の格好です。じっとしているから寒いんですよね、きっと。たまには山から下りて街に出て行かないと老いが早まりそうです。週末は役員会があり、来週は弘前まで遠出して外の空気を吸ってくる予定です。
さ~て、昨日届いた日ばらの配布苗の鉢上げをしようと思います。配布苗はHTの採茜(さいあかね)、試作苗がFの雨ニモマケズ・ノースアイボリーです。採茜はJRCの入賞花でジェミニとストリームの子どもです。ファーストレディAと兄弟ですね。ふくよかな大輪なのでしょうか。ノースアイボリーはJRC、ぎふ国際ローズコンクールでの入賞花です。どちらも立派な経歴の持ち主です。どんな交配に使おうか、胸が高鳴ります。

育種の方ですが、連日の低温にたたられ、発芽はさっぱりです。種を植えて1か月過ぎましたが、出足が鈍いんです。日差しが出てくれると風除室の温度が上がって生育が良くなるのですが。。。妻はもっと暖かくなってから植えればいいじゃない?と言うけれど、この後の都合ってものがあるんです。たとえば台木が9月までに仕上がりません。実生苗の開花も遅れていきます。とか何とか言って、で、結局、災害時に使用する小さなガスストーブの使用許可をもらいました。こんなわがままな夫って許されるのでしょうか(少し自己嫌悪)。緑色で印字された用紙をいつか突きつけられるのでしょうか。くわばらクワバラ...








2025.4.1
みなさん 育種しませんか
アイキャッチ画像はノバラの芽生えです。もみ殻をくぐり抜けた瞬間で、小さいですよ。播種から20日目の赤ちゃんです。ノバラのローズヒップは近所で採取したものです。庭にトゲナシのノバラを植えていますが、昨年は低く剪定し過ぎて開花しなかったものですから、トゲアリですが新苗作りの台木として活躍してもらいます。
みなさん、バラ栽培に少~し飽きてきた方はいらっしゃいませんか。
高価なバラを購入したものの、なかなか思うように咲いてくれません。しかし、4年、5年が過ぎ、6年目にようやく理想のバラが開きます。こんな花をつくりたかったんだ...と安心します。そのときからその花は理想ではなく現実になりますから、急に冷めていくんです。そしてまた別の理想を探す...私はそれを繰り返してきました。みなさんはそういう経験ありませんか。
ある有名な育種家でありコンテスターでもある方が、「他人が作ったバラで賞状もらってうれしいか?」と言い放って、ひんしゅくを買ったことがあるそうです。その方はご自身が作ったバラを出品し、コンテストで上位を独占する、そして苗を販売すると苗は飛ぶように売れるというプロの方です。一世を風靡した自信から発せられた言葉だと思います。彼が言い放ったこの一言が良かったかは別として、バラを生業とする方の究極の一言だと思います。
同様に私もひんしゅくを買うことになるかもしれませんが、バラを栽培するだけの人生は、まだ半分しかバラを楽しんでいないと思います。育種してみてもっとバラが分かり、楽しみをひろげることができます。
他人との優劣の競争は不要です。揺れる人間関係にお愛想する必要もありません。理想のバラを求めて自分でこつこつやるだけです。人工交配さえすれば、どなたでもローズヒップはできます。それは断言します。あなたの庭をあなたが作ったバラで彩ることができたなら、それはバラ人生の究極ではないでしょうか。あなたにしかない、誕生からみてきた我が子ですもの、注ぐ愛情が違います。
今年の6月の花でぜひ交配してみてください。開花した花に、花粉を出している花をかぶせるように乗せて花粉をつけてあげるだけです。花の基部(花托と言います)が膨らんできたら成功です。私の成功率(結実率)は約50%ですから、1個のローズヒップを収穫するためには2個以上の花での交配が必要になります。まず、1個の収穫を目指し、その後、低温処理期間を経て、来年3月に種まきしましょう。6月には新品種の花が咲きますよ!
台木用のノバラの芽が出始めましたので、トレーにもみ殻をのせました。胚軸(子葉と根の間の部分で、この部分に接ぎ木します)の長い台木をつくるための工夫です。


3/29、昨年9月にT字芽接ぎをした台木(10本)のクラウンを切除(樹頭切除)しました。3/31には残りの27本も切除して発芽を促しました。根圧によって上に押し上げられた樹液が切断面で水滴になっています。接ぎ芽に刺激を与えて発芽を促しているように見えます。




昨年12/7に切り接ぎ・貼り芽接ぎに使用した台木を再利用しました。貼る芽は、発芽しやすい少し伸びた芽を使いました。また、挿し木で育てた台木も貼り芽接ぎに利用しました。これで、すべての台木を使い切りさっぱりしました。



