ばら遊び 2025.3月

2025.3.1
切り接ぎ苗 頑張ってくれましたが...

3月に入りましたー! 高校では卒業式が始まります。ご家族の皆さんもお喜びと同時にお子さんの新生活の門出でもあり、何かと気ぜわしい時期ですね。
アイキャッチ画像は、12㎝くらい伸びてきた貼り芽接ぎ苗の台木の枝です。活き活きとしたバラの写真は現在はこれだけです。今日も天気がよいので風除室で日光浴させています。貼り芽は4㎜程度伸びています。今月の中旬には樹頭を切除する予定です。

さて、今日は残念なお知らせをしなければなりません。昨年12月7日のバラCaféで皆さんと一緒に接いだ2本の苗のうち、心配していた切り接ぎ苗(デービッド接ぎ)の方が残念な結果となりました。
2/24に、上から降りてくる黒いシミがとうとう芽をのみ込み、接いだ枝(穂木)全体が黒くなってしまいました。穂木を接いでから80日間の命のせめぎ合いをこの苗が見せてくれました。
もっと早くから日の当たる暖かいところに置いて活着を早めて、早く芽を出させた方が良かったのか、乾燥を心配して袋をかぶせたことが穂木の寿命を早めてしまったのか、反省点をいろいろ考えています。皆さんの感想も伺って、失敗の原因を理解してもっと腕を上げなければならないと思っています。
接いだ時期が悪かったとは言えません。すでに成功している方もいらっしゃるのですから。成功第1号の由希子さんから栽培環境を伺いました。勝手口前の10~15℃前後の部屋で、曇りガラス越しに午前中の太陽光が受けられる場所だそうです。ビニル袋も効果があったようですね(台木の枝3本が勢い良く伸びている投稿写真を見てびっくりしました。樹勢の強さを感じました)。栽培環境も良かったと思いますが、その前に台木と穂木の接着を器用にしかも素早くできたことが決め手だったようにも思います。ぜひ新苗まで育てあげてくださいね😁
黒いシミが赤線まで迫っています。
芽も黒ずみました。
陰影が強くて見えにくいですが、接ぎ穂は枯れました。
テープを取りました。活着しているように見えますが...
接ぎ穂の上から下まで茶色です。残念です。
貼り芽接ぎ苗の台木の枝が12cmくらいになりました。芽はまだお地蔵さんです。
芽のアップです。長さ4mmくらいです。芽が緑色で活着している証拠です。
ここ数日の気温の上昇で雪解けが進みましたが、バラ畑には雪がまだ残っています。山沿いですから雪は多めです。昨年は確か雪はすでになかったと思います。
3月10日頃種まきができるように育種の準備も始めています。過去5年間の平均発芽率がわずか16%です。ロサオリの木村卓功さんは著書の中で、プロで平均40%、趣味で楽しむなら20~30%発芽すれば合格、と書いておられます。16%の私はナンナノヨ! 趣味の範ちゅうにも入れない落ちこぼれ⁉🤣 この情けない現実を打破するために、作戦を連日にわたって熟考しています。
① 低温処理(冷蔵庫で貯蔵していますから実施済み)
② 温水処理(ぬるま湯に一晩浸します)
③ 種皮の傷つけ(ナイフで少し皮を削ぎます)
④ ジベレリン処理(発芽促進ホルモンを使います。粉末をコメリでゲットしています)
以上が発芽率アップの秘策(?高校の生物部でもやっているそうです😅)ですが、①と②は全粒処理しますが、さらに③か④かのグループと、③も④もしないグループ(コントロール)つまり3グループに分けて実施する予定です。発芽率の目標は30%です。乞うご期待!!
果実は20個あります。赤く熟しているのはノバラです。黄色矢印が怪しい袋です。
怪しい袋を並べました。
カビによる腐敗が進んでいます。どれもプヨプヨしています。
前の写真の左は全体が腐敗しています。つぶして種を取りました。まともな種は1粒でした。

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