ばら遊び 2024.12月
2024.12.15
接ぎ木苗 9日目
接ぎ木苗のその後のようすです。
接ぎ木苗を置いている風除室の最低気温が5℃を下回りましたので、一昨日、玄関内の窓の近くに移動しました。
我が家は全館暖房ではありませんので、廊下になっているこの場所は、13~15℃の肌寒い場所になります。カボチャ、ミカン、ジャガイモ、タマネギなどが無造作に置かれています。
この移動が吉と出るか、凶と出るかはわかりません。実験ですね。
水はまだ一度も与えていません。接いだ部分の乾燥防止のためにレジ袋をかぶせていましたが、中が見えませんので、ポリエチレンの手袋をかぶせ、麻ひもで止めました。
移動して2日目ですが、切り接ぎ(デービッド接ぎ)の方が芽が動いてしまいました。テープを突き破ったようです。枝から水分や養分をもらい、15℃の気温が災いしたようです。風除室の方が良かったかもしれませんが、このまま様子を見ます。
貼り芽接ぎ(フォッケルト法)の方はまだ動いていません。
今、芽が出てもやがて枯れます。接いだ部分が台木に活着しない限りそれは偽物です。活着には1か月以上かかるはずです。風除室に置いていても5℃以下ですと、活着が大幅に遅れます。そうしているうちに台木の根腐れが始まります。ですから、この場所でこのまま様子を見ることにします。
一緒に接いだ皆さんの苗はいかがでしょうか。コメント欄にお知らせください。
2024.12.9
接ぎ木苗をポットに植える
12月7日のバラCafé「接ぎ木してみよう」にご参加いただき、ありがとうございました。ただ、ユーチューブの映像は途中で止まるし、肝心な話ができずじまいの実習となり、実習講師として反省しております。
荷札に品種名を書いて、全員の接ぎ木苗を互いに観賞して感想を述べ合うところで終わりにしたかったのですが、とてもそこまでできせんでした。お一人2本の接ぎ木計画そのものに問題があったように思います。皆さんがどんな接ぎ木苗を完成されたのか、記憶がないのです。実習で一番大事なところが抜けてしまいました。猛省...
なお、今回の実習に当たり、台木入手の交渉をしてくださった伊藤理事様、秋田バラ会に台木を提供してくださった生産農家様には心より御礼を申し上げます。
あれから2日も過ぎましたが、まだバケツにそのままにしていましたので、いくらなんでもかわいそうに思い、今朝ビニルポットに植えました。ポットは3.5号(直径10.5cm)ですが、深さが12㎝ある深型です。この程度の大きさの鉢であればスリット鉢でもよいと思います。過湿になりがちですので、なるべく小さな鉢にしてください。
根が大き過ぎると鉢の中で安定しないこともありますので、適宜切り落としてください。根を切ることに賛成しないプロの方もいらっしゃいますが、2か月以上も早く接ぎ木した今回は、少しでも発芽を遅らせるには大胆に根を切る方が理に適っていると考えます。根が元気で発芽を促しても、外は雪のため室内で栽培するしかありません。バラの栽培環境に適した場所探しは雪国の私たちには難しいものがあることもその理由です。
また、今回接ぎ木した枝や芽が黒ずんで枯死しても、台木はそのまま栽培を続けていただき、2月下旬から3月上旬に再度挑戦してみてください。今度はきっとうまくいくはずです。なお、台木の過湿による根腐れには十分注意してください。
それでは演示で使用した私の苗を写真でご覧ください。
2024.12.3
室内で ばら遊び
雷が鳴り、雨が降りました。カーポートの下で、薄着で長岡への発送作業をしていたら体が冷えました。午前中に宅配便の営業所へ行って、明日の午後の到着指定で出しました。
思えば、昨年の9月に芽接ぎし、今年の春に新苗となり、夏を越えて大苗となりました。私の世話もここまでです。フロリ2種の根鉢は手が痛くなるほど固く締まっていました。それに比べてHTはやや緩かったので、樹勢は弱いのかもしれません。フロリの今後の成長はとても楽しみです。どこの圃場でも間違いなく元気に育ってくれると思います。香りも面白いし、親バカですが期待してしまいます。
明日から気温が10℃を下回り、夜には雪マークがつきました。いよいよ冬がやってきます。外での作業はもうありませんから、いくら降ってくれてもへっちゃらです。
さて、家の中にいて何をして遊ぼうか考えました。バラ学や育種の勉強は続けるとして、息抜きに何をするか…
私はコンテストは十分楽しんできましたので、今後挑戦するとしたら展示部門です。バラにかわいらしい小物をアレンジするセンスはありませんので、花瓶や剣山に、茎・葉・花を自然な感じでさりげなく活けてみたいと思っています。佐藤理事から教わった風の流れを感じるような、自然なバラを活けることができたら癒されるように思います。取れた葉っぱをロウでくっつけるような姑息なことは考えず、ありのままの姿に親しみが湧く活け方を学んでいきたいと思っています。
午後から、気の早いバラ爺が練習の第1回目を敢行しました! 実は昨日、近所のスーパーで花を2束買って水に浸けてあったのです。
花の写真を撮ってグーグル先生に尋ねたら、橙色の花をつけているのはカレンデュラ(キンセンカ)というそうで、2本で税込327円。バラ1本と、カンガルーポー1本と、ピンクスターチス1本の3本組で税込437円です。合計764円です。加えて、花瓶もダイソーで200円で買いました。
ユーチューブ先生は透明なガラス花瓶の底まで茎を入れずに、水面近くで十文字留めに引っ掛けて花を留めていました。割り箸で十文字に細工して簡単に留まると思いきや、ゴロンと重心に従って裏返ります。話が違うじゃないか💦 5本しかない花枝ですから10分もあればできると踏んでいましたが、甘かった💦 無残にも初戦敗退です。これは奥が深いぞ… さすが室町時代からの歴史を誇る華道たるもの、いと奥深し。
2024.12.2
冬支度を終えた庭で遊ぶ
アイキャッチ画像は、11月23日(土)に行われたバラCaféで作り方を教わったときのリースの写真です。
坂本理事がシュラブローズ(鉢栽培)への寒肥の施しと、オベリスクへの誘引を冬支度の一例として見せてくださいました。
また、冬場の室内でのばら遊びとして、ドライフラワーを利用したリース作りも教えていただきました。力強い施肥のようすとは正反対に、リース作りは繊細でデリケートなセンスが必要だと感じました。坂本理事にはばらを扱うときの力強さと繊細さの両方を見せていただきました。
バラ爺はもっと女子力(バラを美しく魅せる力)を鍛えなければと反省させられました。坂本さん、お一人で二役の講師役、お疲れさまでした。
長岡市にある越後丘陵公園の香りのばらコンクールに出品する苗の発送準備をしました。毎年変わり映えがしませんが、今年最後の庭遊びになります。
3品種9本の苗の土をすべて落とし、根を裸にします。これを裸苗と言います。バラを始めた25年前の今頃届く大苗というのがこの裸苗でした。初心者故、そのまま鉢に植えても冬越しに失敗して、春には枯れていることもありました。現在の大苗は6号鉢に植えられて届くのではないでしょうか。バラ屋さんも消費者に親切な商売に変わったものだなあと思います。
お口直しは実生2年生です。樹勢が弱く、この2年間、花がほとんど咲きませんでした。昨年の初花の記憶はありますが、その後の花の記憶がありません。冬になってようやく蕾が上がってきましたので室内で咲かせてみました。11月23日に満開となりました。室内とはいえ、こんなに色が薄くなるとは思いませんでしたし、花形も期待していたものとはだいぶ違います。来春までようすを見ることにしますが、残せるバラではないような気がします。
さて、いよいよ生花がなくなってきました。次回は、スーパーで購入した花で生け花の練習をして、女子力向上に努め、展示部門への初出品を目指します。乞うご期待 笑