ばら遊び 2024.3月

2024.3.29

バラモヤシ計画を変更します
バラ爺が日中も考え寝ながらも考えた結果、暗室でのバラモヤシづくりは無理だと、たどり着きました。
そもそも暗室案は小学5年生の自由研究のような発想であり、現実的ではありませんでした。これを読んでくださっている方も、変なことを考えるヤツだなといぶかっておられたに違いありません。
バラの発芽は、ぽつりぽつりと時間差があります。昨年は種まきから17日目が一番目で、その後、3週間にわたって発芽し続けました。この間、暗室処理できるでしょうか。温泉の熱を利用して床下で作る30㎝以上も伸びる“大鰐もやし”ができてしまいます。大鰐モヤシでは台木になりませんから、4㎝程度の成長を確認しながら暗室から移植しないといけなくなります。これはとても面倒なことであり、風除室では無理だと観念しました。
さあ、どうする? 時間がない! 明後日には発芽が始まります。今日、明日中に何ができるか。これはやはり、もみ殻散布しかない。最初からこれで行くべきでした。そこで、堆肥などを分けてもらっている農家さんを、もみ殻を分けてもらう目的で訪ねました。ところが、もみ殻はすべて使い果たしていたのです。残念、無念。
ところが、ハウスではホウレンソウの発芽に燻炭を使うよ、地温を上げてくれるからいいよとおっしゃって、一袋持たせてくれました。しかし、燻炭はタールのような刺激臭があり、しかもアルカリ性。大丈夫かなー。90%不安だけど、ホウレンソウが芽生えていたじゃないか。う~ん、どうしよう。気持ちが揺れます。
決心して、燻炭をトレーの上にのせました! 失敗してもタネは冷蔵庫にまだあるじゃないか、これでやってみよう!
本日は種まき後ちょうど17日目です。発芽1本あり。さ~て、この後の結果はどうなるか?
写真は、交配種のトレーは用土が茶色、台木の方は燻炭で真っ黒です。
交配種のトレーです
燻炭をのせたトレー 胚軸が長く伸びることを期待しています
昨日は東寄りの風が強かったですね。バラ畑は剪定後の消毒も済みましたので、周囲に防風ネットを張りました。10mの網が2枚あります。1つはD○Mで購入し以前から使用しているもの。もう1つは、ア○ノで安い!と思って飛びついたものです。
結論から申し上げます。ア○ノくん、安物でしたー💦 商品のラベルをよく見ると、目合いは4㎜ではなく4㎜でした。網に近づいて写真を撮りましたのでご覧ください。明らかに網目の大きさが異なります。「約4㎜の」を見落としました。長径は6㎜もあります。短径が4㎜程度です。これを約4㎜と言って良いのでしょうか? D○Mでの購入品と比べても違いが歴然としています。千円も安かった意味が分かりましたでゴザンス。東寄りの強風とはいえ、畑の風通しがよくなり過ぎたなあ。これが吉と出るか、凶と出るか。
向こう側の真ん中から左がD○Mで購入した目合い4㎜の網です 右が約4㎜の網
目合い4㎜です
目合い4㎜です 「約」の違いが大きすぎます!
2024.3.26

春の剪定 終了しました
皆さんはどのくらいの高さで剪定しておられますか?
武州とセツコの2本をモデルにして剪定してみました。背景に支柱などが写っているため写真が見にくいですが、どうか拡大してご覧ください。
武州もセツコも剪定前の樹高は150㎝です。剪定後は、偶然にも2本とも70㎝になりました。

まず武州の方ですが、1枚目が剪定前の姿です。2枚目が剪定終了直前の状態です。この後、赤線の2か所で切除し、樹高が70㎝となりました。
次にセツコですが、1枚目が剪定前の全体像で、樹高が150㎝あります。
緑葉が枯れずにまだ残っています。2枚目がそのアップです。こんな経験も初めてですね。こんなに葉が残るのであれば、面倒でも12月中に刈り取っておいた方が良かったですね。
3枚目は剪定終了直前の状態です。まず赤矢印で2本の主幹を切り取りました。黄矢印も根元で切除するかどうか迷いましたが、花数のことも考え、保留することにしました。明朝、再度見て考えます。
最後に、赤線で切るか、黄線で切るか迷いましたが、花数を考えて、赤線で切りました。黄線が正解だとは思いますが。。。
天気にも恵まれ、楽しく剪定を終えることができました。ブログ用の写真撮りがある関係で、庭をほうきではいたら、一応見かけ上、きれいになりました(笑) 8年対応の防草シートが光ってます!
所定の位置についた鉢と一緒に庭全体をご覧ください。
極小の庭ですが、一日中、楽しく遊んでいます。身の丈に合った暮らし、病気で悩まない暮らしが理想です。
自宅まで公開して栽培のようすを見ていただいていますが、うそつき呼ばわりする方もいて心が折れそうになることもあります。ブログみているよ、と声をかけてくださる方、読んでくださる方のために少しでも参考になればと思って書いています。

明日は消毒します。農薬取締法に違反しない通常濃度で、イオウフロアブルとマラソンで第1回目の消毒になります。次は5月の連休中を予定しています。
2024.3.23

切り接ぎの練習です
3/16(土) 天気がよかったので防草シートを敷きました。風が強くてあおられて苦労しました。不器用でヘタクソですが、どうにか張ることができました。
いつものホームセンターで8年対応のシート(0.5m×50mのサイズで4,880円。4年対応だと約半額です)を勇気を出して購入したと威張って妻に報告すると、一生ものだね、との返答。うう~ん、そうくるか。。。

3/21(木) 午前中、懸案となっていた眼科(緑内障検査)に行ってきました。
これまでお世話になった眼科にはない最新機器?を備えた眼科で、初めて診てもらいました。私と同じくらいの年代の方々がいるわいるわ、20人はいるでしょうか。遅くなることを覚悟しましたが、紹介状を受付で提出し、本を読んでいると間もなく名前が呼ばれ、視力検査から始まりました。
次に暗室で何度も写真を撮られたのですが、まったく苦痛がありません。あの苦手な視野検査がなかったのです。えっ、あの見えたらボタンを押す検査がないの? ないんです! これは楽ちんです!
検査項目を領収書で確認したら、精密眼底検査、眼底三次元画像解析などの項目が並んでいます。カメラ画像でわかるんですね~ 何だったんでしょう、あの光を感じたら手元のスイッチを押す検査は。押そうと思ったら次に進んで押せない、コンチクショウ、オレをバカにすんな、と瞬きも息もせずにひたすら頑張ったあの検査をしなくていいなんて。さすが最新鋭の機械を揃えた眼科でした。
最後の問診はいとも簡単に終了。緑内障はありません、ご安心を。ゴロゴロするのは結膜炎です。薬をつけてようすを見てください、と。また1年、元気に暮らせるような気がして、晴れ晴れとした気分で帰宅しました。

3/23(土) 今日も風が吹いて寒かったですね。暖冬とは言え、3月に入ってから冬に戻ったような感じで気持ちよく外で遊べませんね。皆さんは、もう春の準備はお済ですか?
S.R様はツノツノ剪定などをラインで見せて刺激してくれますが、血糖値を気にする僕はオレンジチョコをたらふくほお張ってから他のことをして遊びます。
接ぎ木(切り接ぎ)の練習をしてみます。
冬越しに失敗した新苗用の台木5鉢を使って、熊本バラ会の福島康宏さまの、穂木をクサビ形に切って差し込む切り接ぎを試してみました。
結論、鉢植えの台木を縦に切り込むのは危険で難しい! 4鉢とも切り込みではなく、そぎ落としてしまいました。一応体裁は整えてテープで穂木を貼り付けましたが、5鉢とも活着できないと思います。練習は失敗に終わりました。次回は裸苗で挑戦したいと思います。
前回残っていたシートが足りず ホームセンターまでひとっ走り 前回のシートは5年対応だったかな
支柱が邪魔してシートが跳ねていますが 剪定時に整えます
上についているツノは くるくる丸めて閉じただけで意味はありません 接ぎ芽は1個です
5鉢で試してみました 5戦5敗を予想しています 穂木はできるだけ硬い茎と芽がいいように思いました
活着には加温が必要です 風除室に入れましたが 今日は10℃しかありませんでした
2024.3.16

バラでモヤシをつくります
できるかどうかわかりませんが、バラでモヤシ(愛称:バラモヤシ)をつくろうと思います。
話はそれますが、モヤシとニンジンやタマネギを混ぜて、塩コショウで炒めた野菜炒めが私は大好きです。白いご飯にこんもりのせて食べます。何でもよくのせるね~と笑われますが、これがシャキシャキしておいしいんですよ!ご飯がすすむ我家の一品です。ですが、バラモヤシは食べるつもりはありません(笑)

9月に台木の「胚軸」という部分に芽接ぎをして新苗作りが始まりますが、この部分が短いと接ぎにくいんですよ。ですから、この部分を長くして接ぎやすくしたいと思っているわけです。
昨年はノバラの種を深植えにして胚軸を長くしようと試みました。予想通り胚軸の長めの台木ができましたが、発芽率が半分以下になって台木が不足することになり、十分な数の新苗を作ることができませんでした。
(それではここからワードの図形を利用してお絵描きを始めますが、どうか皆さま、最後までお付き合いください)
そもそも、胚軸とはどの部分のことでしょうか。図1をご覧ください。まさに、モヤシの部分のことです。図2は、バラとカブの胚軸の場所を指しています。モヤシにしても、カブにしても、ダイコンやニンジンのような根菜類は胚軸を食べていることになります! これで、胚軸に親近感を感じていただけたでしょうか。
さて、胚軸はどうすれば長くなれるのでしょう。
育種家の皆さんが、植え床の上にモミガラをのせている様子をネットで見ていました。モミガラを持たない自分は深植えで解決できると考えましたが、発芽率が悪く見事に失敗。植え床の厚みばかりに固執して、モヤシ作りに考えがおよびませんでした。
考えに考えて、ようやく、胚軸は土中というより暗所で伸びることに気づきました(←遅い!)。とすれば、発芽率のよい浅植えであっても、暗室をつくってあげればバラモヤシは夢ではないはずです!
硬い話になりますが、生物学では、胚軸は土中から顔を出して光に当たることによってフィトクロム(赤色光受容体)やクリプトクロム(青色光受容体)がはたらいて、胚軸の伸長を抑制し、子葉の展開を促進すると説明しています。光に当たらなければ胚軸の伸長は続くはずです。子葉が展開しないということは、胚軸はかぎ針状に曲がったままになるものと想像します(図3)。1~2㎝でいいから伸びてくれたら成功だと思います。

玄関の向こう正面に鎮座する種まきトレーにダンボールをかぶせて暗室を作ります。用土から顔を出し、1.5㎝程度まで伸びたら箱は外すつもりですが、そのタイミングが難しそうです。また、子葉が蓄えている栄養だけでの成長ですから(光合成できませんから)、ヒョロヒョロのモヤシができるはず。それが立派な台木になれるのか、心配もあります。さらに、胚軸が曲がらずに子葉が直立して展開できるのか、前途多難ではありますが、実験開始です。
この実験が、結局モミガラに戻ることになれば、健康寿命を3年もロスすることになります。自分の人生を振り返るとロスの連続ですから、いやな予感もよぎりますが、急がば回れ でいきます。
2024.3.12

バラの種をまきました
今日は寒くはないですが、しとしと雨が降っていて外遊びができませんでした。
先週から植え床と種を準備していましたので、いつもの風除室で、台木用のノバラの種100粒、HT種37粒、F種41粒、合計178粒の種をまきました。深さは約5㎜です。
収穫できた実が7個しかありませんでしたので、不器用な私でも、ちゃちゃっと植えることができました。すぐ疲れる老人にはちょうどいい数です。
ほんとに小さな育種ですが、HT種は初めて芳香種を種子親(母木)にすることができましたので、それなりに期待感は大きいです。

庭の方は、日曜日に鉢をカーポート等に移動し、昨日の午後には鉢の下になって残っていた防草シートを撤去しました。そして、昨年施肥できなかった地植え株5本に硫酸カリ(24g/本)を与えました。また、カミキリムシの対策として、昨年10月のバラCaféで教えていただいたベニカXガード粒剤を2株に初めて使いました。20g/本を株の周囲にまきましたが、効果を期待します。

この後の作業としては草取りと落ち葉拾い、防草シートの張替え、春の剪定と薬剤散布(1回目、通常濃度)となります。剪定は遅霜などを考え、再来週にしたいと思っていますが、残っている芽の位置(高さ)も考えて微調整します。
お茶パックに入れて4日間、水に浸けました。上の銀紙は、浮かぶお茶パックが乾かないように使った落とし蓋です。
列を間違えないように慎重にまきました。
種の数と植え付けたセルの位置に矛盾がありません。後は発芽を待つだけです。この種まきトレーは72穴ですが、ちょっと狭かったかもしれません。芽が出たら早めに移植します。
こちらはノバラの種です。12月と2月に採取した2種類に分けてまきました。発芽率を比べてみます。昨年は深植えにしたせいか、50%弱で低調でした。この後の秘策を考え、風除室ではなく、玄関の上がり框の向こう正面に鎮座。足ひっかけないかなーと妻。
2024.3.8

種まきの準備です

アイキャッチ画像は、2022年6月に行われた春のバラ展・房咲き二枝部門で1位となった「ホット花巻」です。茎・葉・花、3拍子がそろったすばらしい作品でした。活け方も見事でした。出品者はベテラン女性会員のⅠ様でした。

先週、秋田市国保加入者の人間ドック制度を利用して健康診断に行ってきました。気になったのが視野検査の結果で、要精密検査になりました。また、HbA1cはぎりぎりセーフでしたが血糖値が高いため要経過観察となりました。これも初めてのことでしたから、いよいよ健康寿命に陰りが見えたかと心配しています。かかりつけ医の内科で来月血液等を再検査してもらいますが、眼科はどうしようかとまだ思案中です。間食を減らして三度のご飯をゆっくり嚙んで食べて、健康を先ずは自力で取り戻したいと思います。

今年は7品種の果実しかありません。どれも貴重な果実です。
午前中は風もなく、いい天気でしたね。
種まきの準備をしないとまた去年のように遅くなってしまいます。
まず、冷蔵庫からバラの実を出して並べてみました。腐って白カビが見える実もありましたが、ダメ元でこれも植える予定です。果皮と果肉は腐りやすいですが、種はクルミの殻のように固いですから結構強いんですよ(笑)。なにしろ果実はわずか7個(種は78粒です)しかありませんから、どれもこれも貴重なんです! 
1個も捨てることはできません!

玄関に発泡スチロールを重ねてテーブルをつくり、実をむいて種を出しますが、これがけっこう握力が必要で、親指の爪が痛くなります。
一般に、実が大きいと種も大きくなります。ノバラの種が一番小さくて、その次がフロリバンダ、HTが一番大きいですよ。しかし、種の数はそのような規則性はありません。
茶こしに入れてコメを研ぐように洗っています。ある方のユーチューブを見たら、洗濯機で洗うそうですからびっくりです。育種家の皆さんがそれぞれの方法で工夫しているんですね。私は意味もわからないまま、ただまねているだけです。去年は214粒蒔いて27本の発芽でした。発芽率12.6%でした。今年は78粒しかありませんから、せいぜい10本程度の発芽を期待しています。
冷蔵庫で眠っていても、鮮やかさを保っていました。
色だけでなく、種も新鮮です。フロリバンダ種です。
種はみずみずしく、つるんとしています。
HT種です。
種も大きいです。
大きな種が13個入っていました。
HT種ですが、がく片の下から果肉(矢印)が腐ってきていました。
でも、大丈夫。腐敗(矢印)は種まで達していません。期待しています。
ノバラの果実は12月と2月の2回に分けて採取しました。
台木用のノバラの種は12月と2月に採果した2種類で発芽率をみてみようと思います。12月に採果した果肉は今だに新鮮で、種がみずみずしいですが、2月に採果した果実は寒さに耐えようとしたのか、みずみずしさが失われ、乾燥した真綿でくるまれたようになっています(写真は撮り忘れてしまいました)。
バラは何も言いませんが、環境にしっかり対応して生きているんです。寒くなったからダウンジャケットを着たんですよ!

種まき用土にも水を吸わせ、所定の位置につき、種の受け入れを待っています。
種まきは、4日後の3月12日の午前中を予定しています。
今年は、胚軸(芽を接ぐ場所)が長くなるように秘策を考えています。発芽までの2週間の間にそれを準備します。何を考えているのか、ご期待ください!
果肉のヤニが爪の奥(矢印)にまで入り、しばらくとれません。指先が敏感になって痛いです。
種を植える直前までトレーに水を張って、底面給水させます。
ガラス温室(見栄を張りましたが普通に言うと風除室(笑))に入れました。

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