ばら遊び 2024.5月
2024.5.29
本日までの開花率は34%です
北風が吹いて少し肌寒い日が続いています。バラの開花速度が鈍化してきました。今週中にほとんどが開花しそうですが、このまま気温がやや低めに推移してくれたら、6月8日のバラ展への出品はちょうどよいのではないでしょうか。山沿いの私のところがそうであれば、沿岸部に近い会員のかたは咲ききってしまうことが心配ですよね。
皆さんにも春のバラ展へのご案内が届いていることと思います。今年は春の嵐のせいで葉が折れたり取れたりしているかもしれませんが、花の品質を中心に審査いたしますので、どうぞご心配なくご出品ください。
それでは昨日と今日、我家で開花したバラをご覧ください。1分咲きが多く、花本来の美しさをお伝えすることはできませんが、、、
2024.5.25
2泊3日のバラ園巡り(2)
先ほどの農薬のことですが、剣弁高芯のコンテスト品種もゲノム編集で黒点病遺伝子をノックアウトできないかと思います。バラ会のメンバーが元気なうちに作ってほしいですね。僕のような素人が交配で耐病性を求めても確率的に無理があるのです。挑戦したい気持ちはありますが...
ぎふWRGには9時に入園し、約2時間の滞在でした。この後は岐阜県内を観光します。有名な観光地がいろいろありますが、明るいうちに新潟県に入りたいこともあり、まず、郡上八幡に行って昼食。次に合掌造りで有名な五箇山菅沼集落を訪ね、富山県ルートで新潟に戻ることを考えました。老人は暗くなると運転が不安ですから日の入り前には2泊目の宿に入りたいと計画しています。
ちなみに1泊目の宿は長野県の駒ヶ根市でした。東に南アルプス(甲斐駒ヶ岳、北岳、赤石岳が並びます)、西に中央アルプス(木曽山脈、空木岳)に抱かれた所で、河岸段丘の中に街があります。川底が天竜川になりますが、市庁舎のある場所から100mくらいの標高差があります。高速に入って街を出たときにそのことに気づきました。運転のため写真は撮れませんでしたが、山に挟まれた信じられない谷の景色が感動的な街でした。写真は宿の窓から木曽山脈を撮ったものです。
さて、話を戻します。郡上八幡はテレビの観光番組やユーチューブにもたくさんの番組があり、皆さんもご存知だと思います。見上げると郡上八幡城が見え、城下町の街並みと郡上おどりが有名ですね。昭和の和の街並みが好きです。町内の水路には冷たい清水が流れ、スイカやキュウリ、トマトを冷やして食べる昔ながらの風景が爺の心を揺さぶります。
郡上八幡旧庁舎記念館前には吉田川に架かる新橋があり、その橋のたもとにある新橋亭で“飛騨牛ほう葉みそ焼き”を、景色もおかずにしていただきました。安くて誠に美味し。
昼食後は記念館後ろにある“いがわ小径”を散歩。実に風情あり。
記念館に戻り、町おこしで有名な明方(みょうがた)ハムと明宝(めいほう)ハム、しょうゆフランクフルトの他、ニッキの飴などを土産として購入。妻も食べてみたいと言っていた添加物の入っていない懐かしの味のハム。似た名前のハムが誕生した経緯は皆さんもご存知かと思います。長くなるので省略します。これはプロジェクトX並みのドラマですよね。
個人的な話を長々と書いてしまい恐縮です。あとは写真で流すことにします。海外旅行よりも僕は国内旅行が好きだな~ しかも昭和の風情が残る田舎町が好き。これまで働きバチで過ごしてきましたから、実はどこも知りません。次の計画はありませんが、自家用車は止めたいと思う。一人は危険だし、ケチを言えば、不経済ですよね。高速代とガソリン代がけっこう高いんですよ。一人はもったいないと思います。次はどこがいいかな~~
2024.5.25
2泊3日のバラ園巡り(1)
退職したら時間に拘束されることなく、燃費のいい車に乗って全国のバラ園を巡り、その土地のうまいものを食してみたいとあこがれていましたが、いざとなるとそう簡単でもありません。まず、燃費のいい小さな車に変えました。ところが乗り心地が最悪。ハイテクで運転はしやすいのですがロングドライブには不向きでした。この他、体力的な不安要素がモロモロありました...
てなことで3年が経過し重い腰を無理やりもち上げ、この度、2泊3日の予定で岐阜県可児市にある“ぎふワールドローズガーデン”(ぎふWRGと略)を訪れました。22年ぶりの訪問で、以前のようすなどすっかり忘れ、記憶にございません。平日だというのに全国から人々が集まり大変な賑わいです。出迎えてくれた花の洪水をまずご覧ください。
3年前からぎふWRGのコンテストにも出品するようになり、我家のカーポートで生まれた5品種が植栽されているはずです。どんなふうに育っているか見学したいとお願いしたら、担当者は快く引き受けてくれました。
ただし、殺菌剤は一切散布していませんからご期待に添えないこともありますよ...と、くぎを刺されたのです。ああ、そういえば...と改めて開催趣旨を読み返しました(笑)。
「日本の気候風土に適応し耐病性に優れたバラの選抜」ってそういうことかと初めて理解したのです。なんということか、やってしもうたわい。それでも我が娘たちよ、爺は会いに行くで~っ!
その花壇は広大なバラ園の奥のさらに奥にありました。普通の入園者はここまで来ないでしょう。勘違いしている田舎のバラ爺の苗の病気がバラ園にまん延したら大変ですものね~。十分わかります。当然です。私のような老害の人(急に自虐的になりましたネ(笑))が3割程度いるそうです(おお~仲間がいたか、ん?そこで満足するんかい!)。
残りの7割はこのコンテストの趣旨を理解しているヨーロッパと日本のプロやセミプロのかたが、耐病性があり無農薬をクリアできる苗で応募しているそうです。担当者のかたは、爺の泣きたくなるような気持ちを酌んで言葉を選んで話されましたが、爺はこれでよく理解できました。今の爺のカーポート育種は全くのお門違いだったことを。続けるのであれば、種馬バラから考えなければならないことを。
折しもこの夜のグループラインでSさんが、耐病性が高く樹勢の強いイングリッシュローズの話をされました。世界のバラ事情はまさにこの方向なのだと思います。脱農薬です。バラは食べ物ではありません。しかし、私たちの生活とともにある植物です。薬漬けにしておいて美を解く意味はあるのでしょうか。
先日のCaféでコンテストに強い人気品種を紹介しました。この品種のほとんどが農薬がなければ育てることはできせんが、今や、農薬なしで育つバラが出回っているのですよね。今後、こちらの学びの方が大事になってくる気がします。農薬から解放される日がきっと来るし、来なければならないと思います。
バラ会で学ぶことと、脱農薬に動くバラ事情との矛盾?ジレンマ?を会員の皆さんはどのように感じておられますか。どうかコメント欄でお教えください。
2024.5.20
開花一番手 エレガントレディでした
台風のような春の嵐に巻き込まれ、これまで順調に成長してきた花枝が散々な目に遭いました。5/16の最大瞬間風速は24.7m/s、その翌日も24.6m/s、この強風になす術もありませんでした。
会員の皆さんの被害のようすはグループラインで拝見しておりました。
我家ではちぎれた枝は1本でしたが、折れそうになっている枝には支柱を立てて復活を期待します。折れてしまった葉は数え切れませんでした。
強風が行き過ぎるのを待っていたかのように開花が始まり、庭が久しぶりににぎやかになってきました。
開花の一番手はエレガントレディでした。いつもですと、つるバラのカクテルなんですが昨年抜いてしまいましたので、彼女が繰り上がりとなりました。
この5年間の開花日を調べますと、年々早くなっているのがわかります。
2020年の開花日は6/3でした。次の年は6/2、5/29、5/24、そして今年が5/19です。これはたぶん4月と5月の気温と関係していると考え、4月の日平均気温を調べますと、2020年は8.6℃、以下10.1、10.9、11.2、そして今年は12.7℃でした。4年前より4.1℃も高くなっているんですね。
毎年のことですが、6/8のバラ展まで花がもつのか心配になってきますね!
これから1週間おきに開花表を作って観察していきますが、成木の2番手はフロリバンダのキタイン、衣香、レッドサージかなと思います。この観察を通して出品するバラを予想し、枝直しをしたり、傘を立てたりしていきます。
2年生の新種の開花もとても楽しみです。冬を越して、どんな花に変身するのでしょうか。2年生になると芽接ぎしてできる本物の花にかなり近づいてきますから選抜も可能なのですが、親バカでそれができないため、庭は鉢の置き場のない駄花の山となります。
2024.5.9
頒布苗,配布苗,試作苗を迎えて
寒気に包まれてしまった北日本、毎日寒いですね。朝晩はまたストーブを点けています。つぼみが上がった花枝の成長も少し足踏みです。
アイキャッチ画像は、会員の皆さんと一緒に注文して購入した頒布苗「ふれ逢い」の初花です。
日本ばら会から頒布苗(ふれ逢い)、配布苗(エレノール)、試作苗(メルヘン・ロード)の3品種の新苗(芽接ぎ苗)が、つぼみをつけた状態で届きました。頒布苗と試作苗のつぼみが1分咲きになりましたのでハードピンチして花瓶に差し、両者の比較ができるように写真を撮りましたので開花のようすをご覧ください。会員の皆さんならどちらの花に軍配を上げますか? また、ご自分に届いた花と比べていかがでしょうか。
新品種の新苗は一般市場には出回っていませんので誰もが初めて目にする品種であり、出会いがとても新鮮ですね。どんな花なのか興味津々です。
なお、ふれ逢いの両親は、「ジェミニ×ストリーム」です。また、メルヘンロードの両親は、「プリンセスノブコ×ストリーム」です。つまりどちらも花粉親が“ストリーム”ということになります。
ストリームの種子親がメルヘンケーニギンで、コンテスト用品種として今でも出品されるほどのソフトピンクの人気品種です。
どちらの苗も作出者は埼玉県の富吉紀夫さんというかたです。
ストリームは同じく埼玉県の安田祐司さんによって作られましたが、剣弁高芯で形の崩れない端正な花形で、花径は11㎝程度です。私は栽培経験はありません。
それでは開花の写真をご覧ください。上3枚がふれ逢い、下3枚がメルヘンロードです。ストロボの光によって若干色合いが違っています。
う~ん、残念ながら今は軍配はどちらにも上がりませんねー。“ふれ逢い”を期待していましたが、香りはいいですが老けていくのが早く、花もちの点で不安を感じました。メルヘンはストリームに似て花が小ぶりでどうかな??? 両方とも鉢栽培を続けて、ようすを見ていくことにします。
妻がそばで笑います。またピンクですか、ピンクばっかり。飽きないね~ と、冷ややか。
新種の実生苗と台木の芽生えもご覧ください。前回とあまり変わりません。
種をまいてから約2か月が経ちました。発芽はこれで終了でしょうか。
妻はトマトの種をまいて遊んでいますが、すべてのセルで芽が出ました。発芽率100%ですね。バラはどうして簡単に発芽しないのでしょうか。子孫繁栄に不利だと思うのですが。。。