ばら遊び 2025.6月

アイキャッチ画像は、5/29の越後丘陵公園のカクテル(Cl)です。早咲き品種のカクテルがちょうど満開でした。赤い花弁の中心に黄色のブロッチ(斑点)が入るとても明るく賑やかな品種です。今はもう我が家にはありませんが、いつも開花のトップバッターでした。
2025.6.30
新しいバラづくり 不退転の決意
私にとってこの6月が新しいバラづくりの本番スタートになりました。剣弁高芯咲きのHTに香りと耐病性をもたせることは、プロの皆さんはすでに完成しつつあります。
昨年の日本ばら会の新花コンクールで「エンチャンテッドピース」や「シェヴァリエ」がHT部門で入賞しています。何年も前から着々と準備を進め、とうとう発表できる段階に入ったということでしょう。
鈍感な私はそのことに、昨年のぎふWRGの試作場で気づいたばかりです。むしろ会員の皆さんの方が無農薬で育つバラをすでに購入され、栽培なさっておられます。私の視野がいかに狭く、転換期にあるバラの流れをつかめていなかったことを後悔し、黙々と交配に励んだ一か月となりました。
ロサオリの木村さんはバラ塾の中で、この新しいバラづくりは簡単ではなかった、そしてまだ途上だ、と話しておられます。それなのに私はこれからその扉を開けようとしているのですから(笑)
今日まで68花の種子親(雌)に人工授粉をしてきましたが、すでに8花は枯れています。耐病性と香りを併せ持つ新しいバラとの付き合いは、除雄(人工授粉の前に、花粉がつくられている葯を取り除く作業)の段階から不器用な私には難しく、時間のかかる作業でした。その前に、花と名前が一致しないため、その都度、資料を確認しなければなりませんでした。初見のバラを前にして苦戦の連続でしたが、花粉を冷蔵庫で貯蔵して交配の幅を広げることができたのはうれしいことでした。11月頃、何個のローズヒップが収穫できるのか楽しみにしています。
一方では、これまでのバラの整理も進めています。香りや樹勢が弱く、交配に利用できなかったものを中心に、地植えのベテランたちも新しいバラに交代してもらわなければなりません。感情が微妙に揺れ動きますが、不退転の決意で、目標を達成したいと思います。




2025.6.1
国営越後丘陵公園 早咲き品種が見ごろです
公園のHPで開花情報が発表されています。5/27の情報では3分咲きとのこと。しかし、宿泊を予約していることもあって予定通り5/28に出発。一年に一度のバラ爺の定期訪問です。カーポート娘7品種がここでお世話になっています。どんな感じで育っているのやら、ソワソワ。
長岡市は中越地方に位置する新潟市に次いで大きな都市で、人口約25万人です。信濃川で街は二分されていますが、この河川敷で長岡まつり大花火大会が8/2,3に行われ、百万人以上の人出があることで有名です。鑑賞に行かれた方もいらっしゃることでしょう。
寺泊魚の市場通りの角上魚類本店でランチします。にぎり寿司とほかほかの番屋揚げ(さつま揚げ)を購入し、店内のテーブルで気楽にいただきます。ところが寿司飯が冷たすぎて残念。やはり2階の食堂で、常温で食べた方が美味かったかもしれません。
次は、寺泊水族館で遊びます。屋上から展望すると、佐渡島がうっすらと海上に浮かびます。佐渡までは直線で約30キロ。平成30年までここから佐渡までの定期航路があったそうです。佐渡汽船の乗船場がありましたから、現在も不定期の往き来があるのかもしれません。
次は、江口だんご本店で甘味を購入します。土日の日中は県外客も多く駐車場にすら入れませんが、平日の午後ですからスイスイ。一押しは笹団子です。
長岡駅の近くに移動して、山本五十六記念館に。中央に鎮座するゼロ戦の左翼部分に息をのみます。連合艦隊司令長官機に搭乗し、米軍機に撃墜されて戦死。その残骸である左翼部分がパプアニューギニア政府の厚意により里帰りしたものでした。歴史に疎いバラ爺ではありますが、あの真珠湾攻撃を敢行し未曽有の大戦の指揮を執ることとなった職務と、ハーバード大学で学んだ五十六の本心とのギャップがあまりにも悲しすぎました。
旅をして、いろいろな場所を訪ねて初めて理解することがあります。いやー、旅するってホントにすばらしい!
以上、初日は長岡の観光についてのレポートでした。






翌日、いよいよカーポート娘との再会です。入場開始は9:30。駐車場の開門時間まで少し待ちました。JAFカードの提示で駐車料金は割引されて260円になります。さらに、入場券はシニア割で210円です。つまり、470円で入園できます。さすが国営施設、サービスが行き届いてお安くてありがたいですね~
早咲き品種の白や黄色が咲いていますが、足早に新品種コンクールの試作場に向かいます。



今年審査を受ける4品種(HT・1種、Fl・2種、S・1種)を確認します。どの娘もバラ園の栽培方針に上手に呼応して生きていました。言うことありません。まだ1,2輪しか開花していませんが、いい香りじゃないか。。。ところが近隣のどのバラもいい香りなんですよ。とすれば、それ以外の要素たとえば樹形や花色、花形、品位なども総合的に判断されるのは当然です。香りに関してはフロリの2種類、シュラブの1種類がおもしろいのでは、と期待感「大」なり(親バカです)。



今年植えていただいた3品種(HT・1種、Fl・2種)がどれなのかよくわかりませんでしたー😅 勘で写真を撮ったにすぎません(多分間違いはないと思います・・・が)。来年の審査に向けて今年はできるだけ良いシュートを伸ばして、体をつくってほしい。栽培管理の職員の皆さんは、秋までは徹底して摘蕾を繰り返しているようすがうかがえます。秋に花を見るも、短期間で花を切除しているようにも感じられます。そのことが翌年の蕾の多さに反映され、見栄えるバラに成長するのであろうと想像しています。とにかく2年目のバラの蕾の多さと株の大きさにびっくりします。
わずか2年間でそのバラの良さを最大限に引き出してくださるプロの職人技を感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。



バラ展が控え蕾が気になる毎日ですが、6月1日・2日と有休を頂いて初めての越後丘陵公園に出掛けてまいりました。
江口だんご本店で食事をして、ホテルで五十六カレーを食べ、kitateroseさんの娘さんと思われるバラに挨拶をするなど、まるでブログをなぞる様に長岡を旅してブログの良さを再認識してきました。
試作場で審査の様子を見てきましたが、何もしてあげられず、ただ見守ることしかできないと思うと胸が締め付けられる様でした。
微力ながら投票も済ませてきました。
それでは、春のバラ展よろしくお願いします
ak-hiroyukiさんも長岡に行かれたんですね!
ちょうど行き違いだったようですが、つたないブログが少しでも参考になれてうれしいです!
6/1は審査と授賞式もありましたから、入園者が多かったのではないでしょうか。5/29は開花していない試作苗が多かったので投票延期になってまして、自分は投票できませんでした(残念!)。
先月行われた世界バラ会議福山大会で越後丘陵公園の「ながおか香りのばら園」が優秀庭園賞を受賞しました。バラ栽培の技術の高さには本当にびっくりします。これが我が娘?と思うくらいの成長ぶりなんです。
ak-hiroyukiさんもぜひ交配してローズヒップを育ててみてください。来年には新しいバラが誕生しますよ❣